梅毒とはどんな病気か?

梅毒とは

梅毒は、梅毒トレポネーマ・パリダムに感染する事に よっておきる病気です。 また世界的にも、代表的な性病でもありますね。

梅毒はかつては不治の病といわれていましたが、近代においては有効な 抗生物質が登場したお陰で、比較的早く直せるようになりました。この抗生物質が無かった頃は かなり大変だったようです。

実は、一般にはあまり知られていませんが、梅毒に感染していると、体の免疫力が落ちてHIVにも感染しやすくなります ので、注意が必要です。2重感染は避けたいものです。

なんでも梅毒は、かつて大昔にヨーロッパで大流行して大勢の死者を 出したこともあり、大変恐れられていました。 ちなみに大航海時代に突然現れた病気でもあります。

梅毒は1495年頃に突然ヨーロッパに現れた病気で、日本には1512年頃に 上陸したといわれている病気です。なお、世界にこの病気を広めたのはバスコ・ダ・ガマ一行と 考えられています。

やがて梅毒感染者が日本に渡り、日本でも広まり出しました。 時間が経つにつれて江戸時代には一般に知られる病気にまでなっており、かなりの猛威を 奮っていましたが、最近では沈静化していました。しかし2015年の統計では、女性の梅毒感染者が 再び増えてきています。なるべく初期症状のうちに治療できるように努めたいものです。

梅毒の感染ルート

性行為(性的接触)でトレポネーマ・パリダムという病原体が 体内に入ることで感染します。

梅毒の症状

男女共通

第1期梅毒(感染から約3週間後)

感染した箇所にしこりができ、痛みは無い。 ふとももの付け根にはれ、しこり (放置すると、感染から2〜6週間で消えます)

第2期梅毒(感染から約3ヶ月後)

全身にまばらな赤い斑点やもりあがった感じの ブツブツができる。 顔や手足にピンク色の 円形のアザができ、脱毛症状があ る、 (放置すると、感染から3ヶ月〜3年で消えます)

第3期梅毒(感染から3年以上)

皮膚や内臓に大きめのしこりができ、細胞組織が 破壊される。危険な状態です。

第4期梅毒(末期症状)

内臓、血管、脳に重い障害があらわれ、痴呆症も。 やが て死に至る。 ただし現在では、第3期までに至ることはほとんどありません。

 

梅毒が発症するまで

性行為で梅毒に感染してから、大体3週間で発症します。 感染から4週間以上たたないと検査できません。

治療方法について

経口合成ペニシリン剤を、症状に応じた期間服薬します。 症状が重いほど服薬期間は長くなります。 その後の再検査で陰性かどうか検査します。

治療後も定期的な再検査を受けられることをおすすめします。

男女共に病院の皮膚科又は性病科で検診、治療ができます。 またはページ下部でご紹介している性病検査キットで 誰にも知られずに検査も可能です。

 

性感染症は早期発見、早期治療が重要です。

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